山口歯科医院

歯周病指導医・専門医山口文誉

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山口歯科医院 院長 山口文誉が、お問い合わせの多い内容のご返答や、
医院であった出来事などを書き綴っていきます。

88:侵襲性歯周炎の疑いのある患者様に対する総合的(包括的)治療

38歳 男性 “歯周病の治療ならびに全体的に綺麗な歯にしたい”

歯周病と一言でいっても実は幾つかの細かい分類に分かれています。99年に発表されたアメリカ歯周病学会AAPの診断に基づきますと、以下のように大きく8項目に分かれています。

1 歯肉疾患 Aプラーク性歯肉疾患/B非プラーク性歯肉疾患
2 慢性歯周炎
3 侵襲性歯周炎
4 全身疾患の一症状としての歯周炎
5 壊死性歯周疾患
6 歯周組織膿瘍
7 歯内病変関連歯周炎
8 先天性および後天性の形態異常

最も高頻度に認められる歯周病は、上記2番の慢性歯周炎です。特徴としましては、一応どの年齢でも発症すると言われていますが、成人の方に多く認められる歯周病です。
今回提示いたしました患者様は、上記3番の侵襲性歯周炎といわれる歯周病の可能性が高い患者様です。この侵襲性歯周炎の特徴は、慢性歯周炎と同様に一応どの年齢でも発症すると言われていますが、通常30歳以下の人に認められ歯周病以外は特に健康なのですが、急速な歯周病の進行があります。また、家族内集積(遺伝傾向)も認められるという特徴を持っています。
我々歯周病専門医は、どのタイプの歯周病なのか診断し、治療への反応も確認しながら治療計画を立案していきます。
今回、患者様は38歳という年齢で既に全体的に中等度から重度の歯周病が確認出来ました。高校生時代より歯茎の腫れなどを繰り返しており、お父様が50歳代頃から総入れ歯をご使用になっていました。従って、上記3番の侵襲性歯周炎といわれる歯周病の可能性を疑い治療計画を立案しています。また、お仕事柄「講演する機会が増えて来たので前歯の見た目を特に奇麗にして欲しい。」という要望もございましたのでこちらも充分に考慮し治療計画を立て治療を行っております。

治療期間:1年半
治療計画:歯周治療、形成外科的歯周外科療法、歯周矯正治療、審美修復治療