横浜・関内・馬車道 山口歯科医院 歯周病専門医・インプラント・審美歯科
破壊された歯周組織に対する再生療法は、科学的に裏づけされた根拠に基づく治療です。
現在までに数多くの“歯周病の再生療法”に関する臨床報告論文が発表されています。
歯周病治療の使命は、一生涯を通じて患者様の歯および歯周組織を健康的かつ機能的に、
また不快感がなく審美的にも最善の状態に維持させていくことであります。
まず、歯周病の治療で最も大切なことは『歯周病の進行を食い止める事』です。
そして、『歯周病により破壊された歯周組織(骨・歯肉・歯根膜)を再生させる事』にあります。
多くの臨床報告論文を統計処理した結果、“歯周病の再生療法”の『適応症』が、
現在明確になってきました。
再生療法を成功させる上で、まず重要となる事は『適応症・欠損形態を十分に吟味し診断する事』です。
適応症を誤れば期待した再生の結果を得ることは出来ません。

・狭くて深い垂直性骨欠損

・根分岐部病変ClassU
- 1. GTR法
2.EMD:エムドゲイン・ゲル
3.骨移植との併用
1.GTR法

歯周病の再生療法の1つであるGTR法は、1976年に原理が発明され(Melcherにより)、1980年から臨床応用され(Nyman・Karringら)30年もの歴史があります。
再生に必要ない細胞を排除し、再生させたいスペ−スを特殊な膜で確保しながら再生に必要な細胞のみをそのスペ−ス内に誘導していきます。
しかし、GTR法は術式が難しく・術後の痛みや腫れが出やすいなどの欠点があります。現在は、より術式が簡便で痛みや腫れが出にくいエムドゲインの登場によりGTR法の使用頻度は減少しています。
2.EMD:エムドゲイン・ゲル

エムドゲイン(エムドゲインゲル)とは...
スウェーデンのビオラ社で開発された新しい歯周組織再生誘導材料のことです。
エムドゲイン(エムドゲインゲル)の主成分(エナメルマトリックスデリバティブ)は、子供のころ、歯が生えてくる時に重要な働きをするたん白質の一種でできています。
歯周病の小手術(歯周外科手術)の際、治療部位にエムドゲインゲルを塗布することにより、歯の発生過程に似た環境を再現することができます。
こうして、初めて歯が生えたときと同じような強固な付着機能を持つ歯周組織の再生を促し、健康な歯周組織を取り戻します。GTRに比べ術式が非常に簡便で治療時間も短時間で済み、かつ痛み・腫れもほとんどありません。
3.骨移植との併用

1,2の手法に骨移植を併用することもあります。特に、根分岐部病変ClassUの再生療法に関しては、GTR法単独よりGTR+骨移植法の法がより効果的であるという報告もされています。
<補足> インプラント治療の骨再生・骨造成法 : GBR法(1990年〜)
上述の通り、歯周病の再生療法に対してエムドゲインの登場によりGTR法の使用頻度は減少していますが、インプラント治療における骨造成法:GBR法にその原理を生かしその可能性は現在も充分に受け継がれ続いています。今では、まるでGBR法のためにGTRが考え出されたのではないのだろうかと思わせるくらいです。
GBR法は、1988年に原理が発表され(Dahlinら)1980年代後半からGBR法の可能性を示す多数の報告が(Buser Dら)続々発表されてきました。
90年代にはGBR法の可能性は一定のコンセンサスが得られ、科学的に裏付のある信頼できる方法としてインプラント治療には欠かせない手法となっています。




