「歯の神経」を守ります
神経を取ると、歯の寿命は短くなります。
- 「マイクロスコープ」を使った「神経保存治療」
- 神経を守る「MTAセメント」
- 神経を残す「覆髄法」「断髄法」
〜セカンドオピニオンにも対応しています〜
045-349-2180
神経を取ると、歯の寿命は短くなります。
〜セカンドオピニオンにも対応しています〜
従来は、歯が痛くなったら当たり前のように「神経を取る」治療が行われていました。しかし、歯の神経を取ると、歯の寿命が短くなってしまうことをご存じでしょうか。
歯の神経(歯髄)には、歯に栄養を届ける「血管」が含まれています。神経を取ってしまうと、歯は栄養を取り入れることができなくなってしまいます。時間の経過と共に、歯は枯れ木のように弱く、もろくなってしまうのです。そうなると、硬いものを嚙んだとき、歯を食いしばったときなどに歯が割れやすくなります。割れてしまった歯は、ほとんどの場合、抜歯を避けることはできません。
歯の寿命を守るためには、可能な限り、神経を取らない治療が望ましいのです。
当院の「神経を取らない」取り組みについて、詳しくご紹介します。
虫歯の部分だけを削り、健康な歯を残すのが、虫歯治療の基本です。
一般的には、虫歯の部分はドリルで削っていきますが、神経の近くまで到達した虫歯の場合、当院はドリルを使わず、専用の器具を使って手作業で虫歯を除去していきます。ドリルでは削りすぎてしまい、神経を露出させてしまうことがあるためです。
虫歯を削る際は、虫歯と健康な歯の境目を見極める必要があります。この見極めは肉眼ではたいへん難しく、当院では「マイクロスコープ」で拡大した視野の中で治療を行います。
次の画像は、マイクロスコープで患部を拡大した様子です。いかに精密な治療ができるか、おわかりいただけると思います。
虫歯を削った後にできた穴には、必要に応じて詰め物を入れていきます。軽度の虫歯であれば、プラスチックを入れて治療は終わりますが、神経の近くまで到達している虫歯の場合は、特殊な「充てん剤」を入れます。
当院では、「MTAセメント」という充てん剤を利用します。MTAセメントには、次のような特長があります。
「強い殺菌効果」と「すき間ができない」ことが特に重要です。
虫歯は、虫歯菌による感染症です。虫歯を削るのは、虫歯菌に感染した部分を取り除き、患部から虫歯菌を除去することが目的です。削ったところにMTAセメントを詰めることにより、殺菌消毒ができるという仕組みです。
歯の穴と充てん剤にすき間ができると、ここから汚れや細菌が侵入し、虫歯の再発を引き起こしてしまいます。MTAセメントはふくらみながら固まることで、細菌が侵入するすき間を作りません。
これらの性質のおかげで、従来は神経を取り除くしかなかったような症例でも、神経を取らずに治療できるようになりました。神経を守る治療法には、虫歯の状況に応じて「覆髄法」や「断髄法」があります。
以下、詳しくご紹介します。
※すべてのケースに適応できるわけではありません。虫歯が神経に到達し、炎症が広がっているようなケースでは、神経を取る「根管治療」が必要です。
虫歯が神経の近くまで到達している場合は、「覆髄法」という治療を行います。文字通り、神経(歯髄)を覆う治療法で、虫歯に感染した部分だけを削って取り除き、MTAセメントで覆います。
虫歯の進み具合によっては、虫歯を削ると神経が露出してしまうことがあります。このようなケースでも、MTAセメントで神経を覆うことにより、神経を残して治療できることがあります。
虫歯が神経に到達してしまうと、多くの場合は神経を取る「根管治療」が必要です。しかし、感染の程度や炎症の具合によっては、「断髄法」という治療法で、神経を残せることがあります。断髄法では、炎症を起こした部分だけを取り除いてから、「覆髄法」と同じようにMTAセメントで覆い、残された神経を保護します。
炎症の程度によっては、断髄法は適応できないことがあります。
このページをここまでご覧になった方は、歯の神経の大切さをご理解いただけたと思います。
しかし、「歯が痛くなったら神経を取るのが当たり前」、今でもそのように考えている人は少なくありません。一般の患者さんは仕方ないとしても、そのように考えている歯科医師もいます。
現在、虫歯を治療していて「神経を取る」と言われたら、神経を残す方法は本当にないのか、よく確認することをお勧めします。もしかすると、神経を取らない治療法があるかもしれません。
当院では、セカンドオピニオンも受け付けています。ぜひお気軽にご相談ください。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。